私は個人投資家でもなければ、株の世界の住人でもないのですが
気になるのはオリコンの株価です。一年前に比べてかなり下がって
いるのはどんなファクターがあるのでしょうか。

いわゆる『オリコン訴訟』と呼ばれる裁判というのは、音楽を
批評的に考える人にとっては非常に衝撃的な出来事でした。

言論機関である(あるいは自前の影響力のあるメディアを
持っている)オリコンが一介のジャーナリストに対して
裁判に訴えるというのは、投資家としてはどうかなと思う人が
出てくるような気がします。

この手の裁判というのはほとんどのケースで訴える側は筆者と
同時に出版社を訴えるのでしょうが、どういうわけか、この
オリコンは筆者のみを訴えています。

株式を上場するとなると、マスなことから零細な部分まで
市場とのかかわりが出てくるのでしょうが、この裁判で
不透明な部分が透明になるというのはいいことかも知れません。
しかし、大きな企業が一個人に高額の金額やら謝罪を求めると
なるとその行為に対していい思いをしない投資家も出てくるような
気がします。

音楽を聴いたり、商品を買ったりする上での指標となって
いるのがオリコンだと思うのですが、立ち位置は違うが
音楽を耳を傾けたり、財布のひもを緩めるための言論活動を
している人に対して、個人に絞って裁判を起こしたオリコンに
はいい思いをしない人も多いのではないか。それがいくつかの
株価の低下の理由のひとつではないかという気がする私です。

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