北野武監督の新作の映画の記者発表がありました。
すべての質疑応答を見てはいないのですが、お客さんを
入れることと興行収入のことを重要視した発言をしていました。
まぁ、お金持ちの税金対策で映画制作をしていないので
製作会社や配給に関わっている人のことを考えると当然の
ことでしょう。

いつだったか、たけちゃんとさんまちゃんがフジテレビの
期首特番の『有名人の集まる店』という番組でHANA-BIが
批評的にも興行的にも当たった時期にさんまちゃんが
『七打数一安打のくせに』なんて言っていて商業的には
確かにそのとおりか七打数二安打だなと思ったことがありました。
(処女作の『その男、凶暴につき』は大当たりではなかった
のですが、それなりの集客に成功していたはずなのでこれも
一安打とカウントしてもいいはずです)

しかしながら、作品的な評価は高いものの、それが興行収益
につながっていないとなると、かつての松竹の奥山さんとの
別れのようなことを引き起こしてしますでしょう。

やりたいこととやる必要性のあることの中でのベストな
妥協がどうスクリーンに反映するのか楽しみです。
結果当たり障りのないものになるのか、あるいは
私の好きな『鎌田行進曲』や『グッドモーニングバビロン』
のような批評的にも成功しながら、商業ベースでの成功も
得られるのか近い将来にどんな数字や文章が出てくるのか
首を長くしていようと思っています。

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