KTM発進

2008年3月19日 スポーツ
FIMカップストック1000選手権にKTMがマシンを出してくるのは
オーストリアのメーカーとして当然だと思っていましたが、
実際にマシンと排気量に関してFIMから参戦の許諾が出るとなると
よりリアルに物事を考えてしまいますね。

メーカーにとって大排気量で値段的にも大きなマシンの売り上げ
というのが利幅の大きなビジネスになるわけで、ドゥカティ
と日本の四メーカーがSBKに参戦している意味というのはレースと
お客様、バイカーの距離が色々な意味で近いスーパーバイク世界
選手権に参戦している大きなものがあります。

そこにアプリリアがアレックス・ホフマンをテスターとして
開発に尽力し、来季(早ければ今季の後半での参戦もありうる)
の出走を考えていて、BMWはアルファテクニックとジョイントしな
がら開発を進めている。そして、MVアグスタはストック1000
選手権を戦いながら、彼らの秘蔵っ子のルーカ・スカッサが
イタリア選手権のSBKを戦いながら近い未来を考えている。

重いバイクでサーキットと一般車の近い選手権を日本人が
考えている以上に重要視して、開発と参戦計画を立てています。

噂ばかりがあがりながら、具象的なことが目にできなかった
KTMのスーパーバイク世界選手権への挑戦ですが、こうして
STK1000選手権に出てくるとなると、ダイナミックな動きや
地殻変動を遠くない未来に体感できるようになりそうです。

一方、MotoGPに対してアプリリアは撤退してしまい、BMWと
KTMは腰が引けてしまったわけですが、これは単にコストの
問題だけでなく、複合的なことが理由としてあげられると
思います。

KTMの慎重に社内での審議を終えてのSTK1000選手権参戦決定
というのは色々なことを考えさせてくれます。

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