不運が重なりライダーが能力を発揮できないのはありがちなこと。
そんな実力を発揮できなかったシーズンを終えて、アレックス・
ホフマンは今年をアプリリアのテスターとしてシーズンを迎え
ました。

現在の彼の仕事というのはアプリリア(およびピアッジョグループ)
が参入を考えているSBKのマシンを開発するというもの。
ヤマハ、カワサキ、ドゥカティといったバイクに乗ってきた彼に
とって重いバイクに乗りながら、インプレッションをエンジニア
グループに伝えながら新しいバイクを開発していくというのは
新しい経験でしょう。アプリリアにとっても今までのV2から
レイアウトをV4に切り替えてSBK世界選手権へのリターンを
考えている時に重いバイクの経験のあるホフマンと一緒に
開発ができるというのはめぐり合わせがよかったと言えるかも
知れません。

そんなホフマンですが、テスターでライダー人生を全うしよう
とは考えていません。テストライディングが冷静さと分析力が
必要な仕事としたら、レーシングライダーというのは度胸と
闘争心が必要な仕事でしょう。彼は一年のテスター生活を終えた
その先にはMotoGPあるいはSBK世界選手権への参戦を考えています。

ドイツのレースファンは彼の復活を願っています。
そして、イタリアでもファンがサーキットにファイターとして
戻ってくることを願っています。
もちろん、私も顔を合わせると『ciao!italiano!』とイタリア語
で声を掛けてくれるドイツ人の復帰を願っています。

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