いかにいいライダーでも乗るバイクが良くなければ才能を
発揮できないしトップ争いに加わることができない。
レジス・ラコニも玉田誠もいいライダーなのですが、今のところ
能力に見合った成績を上げていないのは何かが欠けているのでしょう。

かつてクリスティアーノ・ミッリョラーティ(元GP500、250
ライダーであり、イタリア選手権スーパースポートクラス
チャンピオン)と話していたときに彼が理想のバイクということ
について説明してくれました。
彼に言わせると
『最高のバイク。それはストレスのないバイク。
思ったとおりにコーナーに入り、コーナーを脱出してくれる
バイクで、いくら馬力があってもコーナーリングが難しかった
りしたり、扱いが難しいのはいいバイクとは言えない』
というものでした。

ストレスなく、扱いやすいバイクというのが今のレジスと玉田
にあるのでしょうか。

カタールでもオーストラリアでもマシンに全幅の信頼を寄せて
走らせているとは言えない感じでしたし、マシンと共に気持ちよく
走るというよりは思い通りの走りができないじゃじゃ馬を懸命
にならしていたように思えました。

カワサキのエンジンじたいには昔からパワフルでいいという
評価が定着していますが、それを支える車体とのマッチングが
いけないのか、あるいはバランスに問題があるのか、違った
部分での不的確感が存在するのかわかりませんが、ストレスを
抱えてなければ彼らがあの順位で走るというのは考えられない
わけで、何かしらの問題があるのでしょう。

ヴァレンシアでのテストで果たして盛り返すことができるのか。
見守りたいと思います。

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