あの小さなメーカーのとてつもない大きな勝利
空が泣いたときにゴバートが笑ったあのフィリップアイランド。
リミニの名古屋人の私は涙が止まりませんでした。
そして、あのアンフォゲッタブルなレースをネット上で
見るたびにレースっていいなぁと思ったり、諦めが悪いことが
美しいことだと考えたり、止めてしまうことは簡単だが
すべての可能性を否定することだと理解したりと脳みそが
フル回転しながらいろいろ思いをめぐらせます。

美しいサーキットでこれまでもいろいろなドラマがありました。
ゴバートとビモータだけでなく、マッコイとドゥカティの
ファンタスティックな勝利もありました。
昨年のSSではファビアン・フォレが緑いっぱいのサーキットで
ライムグリーンを一番速く走らせました。
今年はどんなことが起きるのか、何が生まれ、何が死ぬのか
何が加わり、何が減るのか楽しみな週末です。
個人的にはおそらく最後のシーズンで選手権レベルのレースを
走るのが最後のトロイ・ベイリスが地元のファンの前で
キャリアの最後を飾る彼らしい走りを見たいと思っています。

彼の走りはオリジナル。彼の速さはスペシャル。

ほかのライダーは誰もゼロックスドゥカティライダーの
コピーはできません。

再現不可能な彼の走りをフィリップアイランドで見せてほしい。
97年のあのサーキットで出会い、言葉を交わすようになり
彼のこの十年を見てきた私は心からそう思っています。

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