SBKのラコニと玉田。SSのウォーカーと藤原とライダーは素晴らしい
四人を確保していながら、ライダーの実力とはかけ離れたリザルト
のカタールでのレース。果たして、明石のメーカーの反抗は
あるのだろうか。

SBKから見るとフィリップアイランドでのテストから見て、
かなり厳しい戦いになるなと思っていたのですが、それが
現実化してしまいましたね。

SSに関しては、思っている以上に週末の出来が悪かった
というのが率直な印象です。

これはよく海外のレース関係者と話をするときに口にするの
ですが、SBKもSSもホンダとヤマハのマシンというのは最初に
サーキットでレーシングマシンとして作られて、それが
何十万単位での製造が可能であるとわかった時点で市販化
しているような気がする。一方、カワサキのバイクというのは
ストリートバイクをサーキットで戦えるように明石でモディファイ
して戦うようにしているような気がする。

サーキットで戦うのはどのメーカーも一緒だが、最初の立脚点
が著しく違うような印象を受けます。

彼らにもっとわかりやすく説明する時にいうのは
日本における新幹線というのは車体にしてもエアロダイナミック
に関してもエンジンにしても航空の分野から技術移植したもの
であり、それを新幹線専用鉄路に乗せて速く安定走行させる
ものであり、これはCBR1000とかR1だと思う。
一方、ヨーロッパでの高速の電車というのは通常あった車体
やエンジンを高速走行にするようにして発展させて、通常の
線路で走るようにしたもので、これがカワサキのニンジャでは
ないだろうかと思う。

と説明しています。

まぁ、割りにこの言い方というのはサーキットにいる人間で
日本で新幹線を見たり乗ったりした人間に説得力を持って
受け入れられている気がします。

ストリートバイクとしてのニンジャのリッターバイクは
格好いいなと思うし、600も年々車体が洗練されてきた
気がするのですが、何かが欠けているような気がします。
ライダーはいい。エンジンも悪くない。カワサキの反撃は
あるのか。そして何を変えて、何を加えてライバルを破ろうと
するのか見守りたいと思います。

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