日本人の大量エントリーで活躍が期待されるが今三つの
感想が残り、スペインは盛り上がっていることだろうなと
思えたカタールのレース2。

暑い国でのレースながら風が強いコンディションで日本人の
パフォーマンスに寒さを感じました。まぁ、レースというのは
それも世界選手権レベルでは様々な要因が複合的に絡み、
つながって順位に反映されるわけで、そのことがライダーの能力
と強く美しいハーモニーを奏でないと下位に沈むことになって
しまいますね。

日本人のファンには残念なオープニングラウンドとなって
しまいました。

スタートダッシュを決めたのはコーサーと芳賀のヤマハ
コンビ。三番手にニエトのスズキ。四番手と五番手を
ステリゥルガルダドゥカティのビアッジとチャウスが
チームメイト同士とは思えない競り合いをしながら
上を目指す。

二周目に入り、加賀山がクラッシュアウト。クリニカモービレ
に直行。(後にオーストラリアの欠場が決定的であると
報道される)

ヤマハコンビが1−2フォーメーションを形成するが、そこに
襲い掛かるのがエンジン好調のフォンシ・ニエトのスズキ。
そして、ステリィルガルダドゥカティのチャウス、ビアッジ。
あまりスタートが良くなかったゼロックスドゥカティの
ベイリスとファブリッツィオがしばらく間をあけて続く。

他のメーカーは?ホンダはカルロス・チェカ、清成、
ソフオグル、ロルフォ、ラビーヤといった錚々たるライダーを
擁するが、トップグループに入れずに中団から後方に沈んで
いる。カワサキも玉田とラコニというSBKウィナーがニンジャを
走らせるが、まだまだやることが多そうである。トップには
絡むことができない週末になりそうである。

レース中盤にはコーサー、ニエト、芳賀、ベイリス、ビアッジ、
チャウスまでが一団となる優勝争い。しかしながら、タイヤが
苦しくなってきたのがコーサーと芳賀であった。

少しづつ、しかしながら確実にタイムを落とし始めるヤマハ
コンビ。トップ4がチャウス、ビアッジ、ニエト、ベイリス
となり、後方から攻撃を続けるファブリッツィオが続く。

残り三周になり、最終コーナーからストレートスピードを
活かして一コーナーの入り口でトップに立ったのがニエト。
二番手にチャウス、三番手にビアッジ。続くのがゼロックス
ドゥカティのベイリスとファブリッツィオである。

逃げを打つニエト。追いかけるチャウスとビアッジ。
前しか見ないスズキライダーである。初優勝に向けて全力を
かけてマシンを走らせる。チャウスも接近するものの
仕掛けるまでには至らない。

フォンシ・ニエト初優勝である。二位にチャウス。三位に
ビアッジ。スペイン人のエントラントが増えた中で開幕戦で
表彰台のトップと二番目をスペイン人ライダーが占める
レース2となった。

四位にベイリス、五位にファブリッツィオであった。

スペインは大騒ぎだろう。今年のヴァレンシアは昨年以上に
盛り上がることだろう。

さて、オーストラリアはどうなるのだろうか。

コメント