ベイリス。ファンタスティック!!
トロイ・コーサーとR1の予選二日目の速さとスーパーポールの
強さというのはアンタッチャブルなものでしたが、世界の列強
がだまっているわけはなく、レースは面白いものになりました。

スタートからリードを奪ったのはマックス・ノイキルフナーの
まだ見慣れない新スポンサーカラーリングのスズキGSX-R。
それを追いかけるのが、芳賀、コーサー、ビアッジ、ベイリス
というメンバー。

六周目に芳賀がクラッシュしてしまい、再スタートするが
リーディンググループからはるか後方での走行となってしまう。

ノイキルフナーのスズキは俊足振りを見せて、素晴らしい直線
スピードを武器にレース中盤までトップを快走。関係者の
間でSSで走っていた時期から評価が高いこのドイツ人は
印象的なトップランを重ねる。

このままノイキルフナーを逃がしてはいけないライバルたちが
レース中盤から後半に入ったあたりから襲い掛かる。
ビアッジ、コーサー、ベイリスがノイキルフナーを攻略。
そして、チャウスもこのドイツ人を抜き去る。

ビアッジがラップリーダーを重ねていき、逃げにかかるが
ベイリスが食らいつく。少し遅れてコーサーのヤマハと
チャウスのドゥカティ。
残り二周でビアッジは逃げを打つ。ベイリスが全力で戦い
を挑む。この二人のペースにコーサーは追いつけずに三位単独
走行。少しはなれてチャウスが続き、五番手にノイキルフナー
がつける。

ファイナルラップ。コース前半では近づけるが抜けないベイリス。
抜けないと書いたが、わざと抜かなかった可能性もある。
真相はベイリスが口にしなければ薮の中だろう。自分の強い部分
と相手の弱い部分を理解しているオージーは熱いハートと
冷静は心を有している。
コース後半部分に入り、抜きにかかるがビアッジは譲らない。
最終コーナーからフィニッシュラインの攻防になるかに思いきや
その前の最終コーナーで仕掛けたのがツータイムスSBKチャンピオン
であった。

見事な攻撃とそれで気を抜かずにフィニッシュラインまでしっかり
ディフェンスしてドゥカティの新バイクでの初めての優勝と
なった。

二位にビアッジ。三位にコーサーという表彰台のメンバー。
予選で速かったのがヤマハで決勝で強かったのがドゥカティ
1098という真実が見えたレース1であった。

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