アリタリア航空の経営権や株の委譲と売買に関するニュースを
読みながら、いろいろなことを考えていました。

私のような日本人だが、イタリア語を話す人間にとって
アリタリア航空で日本からミラノに入るのは本当にハッピーな
フライトになります。おいしい食事にうまいビールやワイン。
そして、キャビンアテンダントとの会話。本当に楽しい時間を
過ごせるのがアリタリアのフライトです。

そのアリタリアですが、常に経営上の問題は抱えています。
まぁ、昔から経営主体をどうするのか、株主構成はどうしたら
いいのか。イタリア政府がどのように関与したほうがいいのか
などという話は何十年前から出ています。その度にまぁ、
何となく抜本的ではないが、それなりの方策が取られ(その
間に立場が危うくなる方々がストライクをするのはあの国
のお家芸ですが)命脈を保ってきました。

しかしながら、政府と密接な関係を持つ航空会社は倒産したり
することはないだろうという話は少なくともヨーロッパに
おいてはスイスエアーやサベネあたりの倒産以来空想だと
思えるようになりました。

そんなアリタリアがエールフランスとの交渉を進めています。
エールフランスも私の好きなエアーなのですが、アリタリアが
アリタリアであり続けてほしいと思いますね。アリタリアの
アイデンティティは保って欲しい。あのエアーの快適さ
や楽しさには長いフライトを考えさせない笑いと明るさがある。
そして、おいしい食事とワインがある。そして、イタリアを
感じさせる空気感があるし、素晴らしい音楽プログラムサービス
が存在する。

イタリアの新聞やテレビの報道を心配しながら目にしている
私です。アリタリアよ。美しいままの君でいて欲しい。そして
それを私は愛している。

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