トルコ軍の越境攻撃は何を生み出すのか
2007年12月26日 日常トルコ社会におけるクルド人問題を考えるきっかけになったのは
ユルマズ・ギュネイの『路』でした。どこの国や社会にも
マイノリティは存在し、民族問題はあるものですが、映画という
伝達手段と表現方法を通じて、世界的にギュネイはその当時の
トルコ社会を描き出しました。
そのトルコが色々な意味で変化や変動を続けていく中で
EUに加盟したいという願望がうねりとなっていますが、
果たしてそれは可能なのだろうかという素朴な疑問があります。
まぁ、チェコ人なんかと話すとトルコがヨーロッパと言われても
ぴんとこないだろうし、これがスカンディナビアの国々の人々
からするとあまりにも地理的にも文化的にも離れていて
拡大EUの考え方としてはわかっても心理的にちょっとなぁという
感じだと思います。
行政システムやシェンゲン協定といった枠組みでひとつに
なり、さらにユーロという通貨(日本人はあまりなじみがない
だろうが、人口200万のスロベニアも今年の初めからユーロ
導入となっています)によって、EUの中での貨幣の統合も
進んでいるが、トルコをEUのメンバーとして迎えるには
心理的、地理的な距離感があると思います。同時に今回の
イラク圏内におけるクルド人組織に向けての越境攻撃というのは
トルコをEUに入れたくない人たちにとって丁度いい否定の
理由ができたような気がします。
カンヌ映画祭の審議委員はギュネイを評価していますし、
フランス、ドイツ在住のクルド人はギュネイを英雄として
称えています。そんな彼らがトルコのEU加盟の運動をどう
見ているのかは明らかです。
ユルマズ・ギュネイの『路』でした。どこの国や社会にも
マイノリティは存在し、民族問題はあるものですが、映画という
伝達手段と表現方法を通じて、世界的にギュネイはその当時の
トルコ社会を描き出しました。
そのトルコが色々な意味で変化や変動を続けていく中で
EUに加盟したいという願望がうねりとなっていますが、
果たしてそれは可能なのだろうかという素朴な疑問があります。
まぁ、チェコ人なんかと話すとトルコがヨーロッパと言われても
ぴんとこないだろうし、これがスカンディナビアの国々の人々
からするとあまりにも地理的にも文化的にも離れていて
拡大EUの考え方としてはわかっても心理的にちょっとなぁという
感じだと思います。
行政システムやシェンゲン協定といった枠組みでひとつに
なり、さらにユーロという通貨(日本人はあまりなじみがない
だろうが、人口200万のスロベニアも今年の初めからユーロ
導入となっています)によって、EUの中での貨幣の統合も
進んでいるが、トルコをEUのメンバーとして迎えるには
心理的、地理的な距離感があると思います。同時に今回の
イラク圏内におけるクルド人組織に向けての越境攻撃というのは
トルコをEUに入れたくない人たちにとって丁度いい否定の
理由ができたような気がします。
カンヌ映画祭の審議委員はギュネイを評価していますし、
フランス、ドイツ在住のクルド人はギュネイを英雄として
称えています。そんな彼らがトルコのEU加盟の運動をどう
見ているのかは明らかです。
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