ついに公式発表されました。ヤマハフランスの近い将来が
不透明な中、フランスの他のチームがスーパーバイク世界選手権に
やって来ます。今季、スーパースポートを戦ったヤマハGMT94が
スーパーバイク世界選手権に挑戦します。

噂にあがっていたように、ライダーはダビデデ・チェカと
セバスチャン・ジャンベール。マシンはヤマハR1となりました。

今季、スーパースポートを戦っていたこの二人ですが、もともと
このチームで世界耐久選手権を共に戦っていました。
その時のマシンはR1でタイヤはピレリでした。

ダビデ・チェカについては日本においてはカルロス・チェカの
弟というぐらいの認識しかないのですが、実はこの人はパドック
内でよく顔を出すところがピレリのサービスブース。
レース界ではとりわけ耐久をやっていた時のピレリの
信頼のおけるテスターでもあり、その能力や献身的な仕事振りう
というのは非常にピレリのジョルジョ・バルビエール以下スタッフ
の方々に評価されていました。

まぁ、だからルマンとかボルドーで勝ったときにピレリの
スタッフがすごく喜んでいましたね。

このライダーラインナップは非常にいいペアだと思います。
一緒に耐久を戦い気心が知れている仲間同士であり、
鈴鹿の八耐の時にこのチームのピットにいたことがあるのですが
木曜日のフリー走行から最終日まで実にいい空気感が存在しました。

リラックスとコンセントレーションがいい頃合いでブレンド
していて、ライダー同士もチームスタッフとの間も信頼
関係を感じさせる雰囲気が横溢していました。

チームは下部カテゴリーから耐久の王者になり、そしてスプリントの
世界でスーパースポートで戦い、そして、スーパーバイクへ。
ここ最近のスーパーバイククラスはファクトリー体制でない
チームにとっては難しい状況が出てきていますが、そんな中での
最高峰クラス挑戦に彼らのファイティングスピリッツを感じます。

二月の終わりのカタールに彼らがスーパーバイククラスで
初めてのレースを迎えます。果たして何が生まれて、何が
作られ、どんなレースをするのか。小さなチームの大きな未来が
見えるのかどうか注目したいと思います。

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