イギリスのスーパーバイクも世界選手権同様にピレリの
ワンメイク化が発表になりました。

個人的にはこれは、非常にいいことだと思います。
まぁ、ピレリのイタリアサイドとドイツサイドはやることが
かなり増えて大変かもしれませんが、タイヤワンメイクによって
タイヤによる差による順位の違いというのは出てこないと思います。

今シーズンまでミシュランスペシャルを使っていたり、
ダンロップのスーパーソフトを使っていたりしてタイヤメーカー
と密接なつながりを持っていたチームがタイムを削ることが可能
だったのでしょうが、それによってライダーの実力を測定する
のが難しかったのも事実でしょう。

フラミーニ兄弟がスーパーバイク世界選手権においてピレリの
ワンメイクを導入したのは、中小チームの救済という面と同時に
リアルライダーチャンピオンシップに対する道筋をつけたかった
ということが濃厚にあったはずです。

スーパーバイク世界選手権でのミシュランの活動の多くの
エネルギーやリソースがドゥカティとホンダのSBKマシンに
特化したスペシャルタイヤを製造、供給することに費やされ
たのは間違いない事実です。(ヤマハでミシュランだったグアレスキは気の毒でした)

そして、ダンロップはスズキとカワサキ、ヤマハの一台
(芳賀)とキリ、トーズランド、ウォーカーのドゥカティ
に人的、物的に集中して開発と供給をしていました。

そんなミシュランとダンロップとのつながりのないチームは
中小規模チームであり、スペシャルなタイヤを出してもらえない
上に払わなければいけない状況で、お金はかかるし、スペシャルな
タイヤは使えないという状況で苦しんでいました。

そんな中でのタイヤワンメイク化というのは多くのチーム、
ライダーの賛同を得て、導入され今に至っています。

すくなくともスペシャルタイヤだから特定のメーカー、
チーム、ライダーが速いということは現状ではないはずで、これ
によってリアルライダーチャンピオンシップが成立している
と思います。

イギリスという国でどういう考えでピレリとの交渉に入ったのか
わかりませんがタイヤメーカーの偏った政策によってタイムが
上昇するということはなくなります。

ピレリ以外のメーカーがどう思っているのかわかりませんが、
このワンメイクという政策を見守りたいと思います。
ピレリのイタリアとドイツの人々は仕事が増えると思いますが。

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