藤原克昭だけがホンダからカワサキにスイッチするのではなく、
彼の相棒だったイタリア人もニンジャ600を走らせます。

STK1000でヤマハR1を駆ってタイトルを取り、イタリ
ア選手権ではドゥカティ999でタイトル争い。そして、
ホンダの型落ちのCBRで時に光る走りを見せたロレンツォ・
アルフォンシのシートがようやく確定しました。
チームはPMSカワサキで、スーパースポート世界選手権を
戦います。

私はかつて、彼の近い場所にいて、就職活動の手伝いをした
ことがあったり、イタリア選手権の現場にいたので、他の日本人ジャーナリストより彼に対する理解は深いと思うのですが、
そんな私は彼が重いバイクでの能力はあると信じて
います。実際、今季も契約がまとまる時には最新型のマシン
で戦えるものだと思い、飛躍の年になるなと思っていたの
ですが、様々なことが重なり、06年型で走ることになって
しまいました。

しかしながら、時に輝く走りを見せて、評価を高めたのも
事実。しかしながら、ファクトリー系チームでの活動というのは
残念ながら断念することになり、彼の考えたセカンドベスト
のチョイスというのがこのイタリアのチームでカワサキの
マシンで戦うというものでした。

このカテゴリーはここ数年ずっとテンカーテホンダの天下が
続いています。そして、ホンダかヤマハ以外のマシンが
勝ったのはナンネッリが雨を味方につけて、鮮やかに駆け抜けた
あのイモラの奇跡とファビアン・フォレのカワサキでの
フィリップアイランドとミザノアドレアティコというライダーの
技量がかなりの割合を占めるサーキットでの勝利以外ありません。

そんな中、藤原とウォーカーがカワサキというチョイスをして
そして、ロレンツォがやはり明石のマシンを走らせる。
レースの世界で負けて喜ぶ人などいないわけで、何かスペシャル
なものを感じたり、考えての選択だと思います。

来年のスーパースポート世界選手権でライムグリーンが
どんなパフォーマンスを発揮するのか。アルフォンシが
どんな走りを見せるのか楽しみです。

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