昨年のSBK世界選手権終了時点において、ベイリスのチームメイト
にホッジソンが来るのか、あるいはランツィが残留するのかと
いう話が全世界でされていました。

そんな中で思ったのが、ベイリスとスポーティングディレクター
のタルドッツィとの関係ですね。

あの二人がいる空間というのは、何とも言えないいいムードが
漂っています。お互い信頼しきっていて、リラックスと
コンセントレーションがほどよりバランスで混ざり合い、
お互いさらけ出している様子が伺えます。

そして、ベイリスはオージーであり、解放的であり、イタリアの
チームでイタリア語を話そうとする。
実際、私がベイリスと二人で話をする時は英語なんですが、
そこにイタリア人が入るとイタリア語になりますね。

それに対して、ホッジソンはイギリス人であり、オージーや
イタリア人のような解放的な精神性はなく、いつまでたっても
英語オンリーでした。(恐らく今も)

そんなホッジソンがドゥカティファクトリーで走っていた時に
は当然、ホッジソンとタルドッツィは同じピット、同じ
ホスピタリティで過ごしていたのですが、空気感というのは
違いましたね。

レースの結果というのは順位の後にライダーの名前が記され、
ライダーのタイトル争いというのがあるのですが、それを
支えるのはチームであり、そのチームを指揮するのはスポーティング
マネージャーです。

ベイリスとタルドッツィには濃密で親密な関係性が感じられ
ホッジソンよりも長くドゥカティワークスで走っているには
わけがあるように思えます。

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