真冬のケベックで子供を抱えながら日曜の午後に微笑んで
いたのはダベンポートでした。

バリでの勝利に続いてツアー復帰二勝目で通産53勝目と
なりました。

元世界ナンバーワンで出産を経験して、ツアーに戻って来る時に
まぁ、ミルク代を稼ぎながら楽しくプレイするのだと思っていた
のは世界中で決して私だけではなかったはずです。

しかしながら、何とバクレンコにあっさりと簡単に
試合を終わらせてしまいました。

精神的にタフであるというのはわかっているのですが、
同時にひょっとしたら、妊娠中、出産直後は当然プレイできない
わけでして、そのコートに出ていなかったことがフィジカル
面での好材料になったのかなと考えてしまいました。

テニス選手で長年ツアーを周っている人というのはひとつや
二つの古傷はあるわけでして、それらとうまいこと付き合い
ながら世界中を周り、オフシーズンの極めて少なく、コンペティティブ
な競技を戦っている。

なかなか体を休ませたほうがいいと思いながら、長期の休養が
ランクの低下を招いてしまう不安を感じながらスケジュールを
組んでいるのでしょうが、ダベンポートに関しては、妊娠と
出産というのは否応なく体を休ませなければならなかった。
そのことがひょっとしたら長年のツアー生活で持っていた
体の痛みや持病の回復につながり、こんな信じられない
パフォーマンスにつながっているのではないかいう気がしますね。

それにしても、決して楽な相手ではないのに、見事な勝ち上がり
で復帰後二勝目を挙げたダベンポートはすごいとしか言いようが
ありません。

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