こんな悲しいニュースを聞きたくはなかったのですが、
複数のメディアが取り上げ、彼の死を事実だと理解しなければ
ならないとわかったときに何も考えることができませんでした。

この私のブログというのは美しいファンタジィと醜悪な
リアリティが混ざりあうサーキットやテニスコート。
そして、現代の世界を見て感じたことを文章化しているのですが、
交通事故というのは現代社会の醜悪なリアリティだけが存在
していると思います。そして、車社会というのが、人を
傷つけたり、自然を奪ったりしているのだろうかと考えますね。

そんな醜悪なリアリティの中で美しいファンタジィや流麗な
走りを見せてくれたノリックが亡くなってしまう残酷な
真実。世の中の闇が彼のような美しい男を奪っていって
しまいました。

私とノリックというのは、それほど親しいわけでもなく、
近い場所にいたわけでもないのですが、それでも、サーキット
で会うとさわやかな笑顔で応対してくれた人でした。

私が付き合いのあったメガバイクホンダのスタッフが彼と
写真を撮りたいと言ったときに丁寧に応対してくれた姿が
いまだに印象に残っています。

ヤマハフランスでのSBKチャレンジは成功したとは言えず、
全日本で走ることになったのですが、彼の走りを見て、
何かを感じたり、学んだりできることはこれからの日本人
ライダーにとって素晴らしい教材を得たことを意味するわけで
彼の存在がもたらす化学反応がどんなものになるのか楽しみに
していました。

ただただ悲しい気持ちでいっぱいです。

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