チャンピオンになるようなライダーというのは強運を持っていて
それを逃さないものである。

ポールシッターはキャリア初のクレイグ・ジョーンズ。
そのジョーンズとソフオグルのトップ争い。中盤に少々
抜き去った側のソフオグルがちょっとまずかったかなと
思い、抜いた後、手であやまる合図などしたりするパッシング
シーンがあるが、険悪なことなくソフオグルとジョーンズの
マッチレースで続いていく。

三位争いはこのレースウィーク中好調のラスコルツと
パークスである。

レースに変化がおきたのは、レースが後半に入ろうとする
18周目のこと。後方で集団で走っていたネベル、ボッコ
リーニ、コラーディであったが、ネベルのカワサキのマシンから
オイルを吐き出して彼自身も転倒。そして、周りも巻き込んでの
クラッシュとなってしまった。

ネベルの文字通り破壊的なクラッシュにより、マシンは大破。
そして、オイルをぶちまけたためにレースディレクションは
赤旗を提示。この時点でレースは規定集回数の75%を超えて
いたために2ヒート制にはならずに、レース成立となった。

これから終盤に向けて、激しいバトルを仕掛けようとする前に
レースフィニッシュ。このクラッシュの前のフィニッシュライン
到達順位でリザルトは決定。ソフオグルは優勝となった。

二位にはこれから仕掛けようとしていたジョーンズが入り、
三位にはラスコルツが生涯初めての表彰台となった。

ジョーンズの俊足と好調振りからもつれる展開が予想できた
のだが、ソフオグルは勝利の女神を今シーズンは引き寄せている
ようだ。

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