レースウィークに入る前にあきらめの悪いライダーが口にした
のはタイトルへの渇望と欲求。そして、ライディングスタイルの
変更でした。

タイトルを狙うためには少々、走りの流儀を変えて獰猛に
勝利を狙う必要性があることをR1を走らせる名古屋人が
話していました。

思いもよらぬ結果になったスーパーポールから明けて日曜日。
暑すぎず、寒くもないが、周りに風力発電所がたくさんある
ドイツの東側のサーキットである意味、この中庸さの気温が
タイヤチョイスの上では悩みのためとなり、頭を悩ましながら
タイヤを装着し、レースへ。

この週、好調でいいところを走っていたチャウスが転等。
さらにホームサーキットと呼んでいいこの場所で気合の入って
いたチャウスが入れ込みすぎたのか、やはりクラッシュ。
また、ファブリッツィオも戦線を離れるなど、荒れた展開。

そんな中でベイリスが快調に飛ばしているように見えたのだが、
中盤からタイヤの消耗に苦しみ徐々にタイムペースをダウン。
やる気と勝ち気が横溢した走りで芳賀がトップに立ち、リードを
広げていく。

終盤は危なげない展開で芳賀はこのままフィニッシュ。
二位争いはベイリスのペースダウンによってビアッジとコーサー
であったが、ここで初めて走るビアッジがたくみにディフェンス
して二位を守る。三位にコーサー。ヤマハの1−3フィニッシュ
であった。

トーズランドは?

ここは表彰台にホンダライダーがいなかったようにホンダの
不得意なコースだったようだ。

ベイリス、ホンダユーザートップのロルフォ、大健闘のラコニ
とニエト、ランツィと続き、何とトーズランドは九位。
ムジェリッジが十位というトップテン。

あきらめが悪いことが美しいことであり、慎重なことは
いいことだが、あまり慎重であるのは問題であり、よくない
状況下でも出来うる限りのことをしなければいけないことを
示したレースであった。

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