フェデラーの優勝というのは、結果だけ見ていると予定調和
だと思えるのでしょうが、試合をずっと見ていたら、
彼が敗れる可能性も十分感じました。

まぁ、ナダルのコートカバーリングのすごさによって
決まったと思えるショットもエースにならずに
ラリーが続き、より厳しいボールをたたく必要性に迫られる。

そうなると当然リスクも高くなるし、王者と言えども
芝生がはげてイレギュラーの多くなったサーフェースで
ミスも多くなってしまう。

スイス人がこの二週間戦った中で、最も苦しい試合になったのは
当然のことだと思います。

そして、いくつかのショットを見ていて、フェデラーの必死感
が伝わってきました。それが強く出たのが、ホークアイや
ジャッジメントに対する怒りだったと思います。

まぁ、それだけナダルに勝つというのは大変なことなんでしょう。

必死になって勝ちにいったフェデラーの姿をここ数年
見ていなかった気がするのですが、今年のロランギャロと
ウィンブルドンでは見ることができた。彼のテニス人生を
同時代に見ることの幸せをかみ締めている私です。

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