今朝のレース関係のメディアのトップはアンソニー・ウェストが
イギリスGP以降カワサキのMotoGPマシンを走らせるというもの
でしたが、特にジャーナリストが力点を置いて書いていたのが
ヤマハSSPチームとの契約を破棄して、違約金を払ってフリーの
身にして、カワサキの話に乗ったというものでした。

ウェストがそれほどマシン的に競争力のないアプリリアの
250で走っていて、もったいないと思っていたチームや
メーカーは多数ありました。

ケビン・カーテンの復帰が長引き、ヤマハのR6を走らせて
欲しいと思ったのがドイツヤマハでして、モンツァラウンドに
おいて、一戦の契約を結びました。

このモンツァでアンソニーは三位という成績を収め、
ドイツヤマハサイドはシーズンエンドまでの契約を考え、
その契約をお互い納得して完了しました。

そして、イギリスのシルバーストーン、イタリアのミザノと
雨でもドライでも速さと強さを実証したのですが、
この二戦の間にカワサキのMotoGPライダーのオリビエ・ジャック
が負傷してしまい、代役でテストライドをしていました。

そこでカワサキは彼の最高峰マシンと4ストバイクに対する
順応性を評価して、今後のレースでの走行を持ちかけたのですが
そこで壁となってくるのが、ドイツヤマハとの契約でした。

アンソニーは相当迷ったようですが、三戦走ったスーパースポート
より、テストでしか走ったことのないMotoGPでの挑戦を選び、
違約金を用意して、ヤマハサイドに払いイギリス以降の
カワサキでの仕事を選びました。

何とも言えないのですが、こういったことをすると、
他のメーカーやライダーは契約書の重みを感じていない
ライダーと理解して、近い将来に話を持っていきづらいのは
確かだと思います。

ライダーとしての能力の高さはあるのでしょうが、もし
カワサキでの走りが失敗に終わった場合、彼の行き先が
どうなるのか気になります。大きな決断をしたのですが、
その決断がどうなるのかイギリス以降の彼の走りが気になります。

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