やはり今年ただひとつの開催となったエミリアロマーニャ州の
レースでドゥカティが負けるわけにはいかない。プレッシャーも
あるが、やりがいもあり、タイトル争いを考えるとここでしっかり
勝って後半につなげたいベイリスとドゥカティ陣営であった。

序盤トップグループを形成したのがコーサー、芳賀のヤマハドゥオ。
そして、ゼロックスドゥカティのベイリスとビアッジだったが、
ビアッジはミスを犯して、チャウス、トーズランドらの先行
を許してしまう。

ヤマハ二台とドゥカティの争いだったが、徐々にコーサー
が遅れ始めてしまい、ベイリスと芳賀のマッチレースに。
前半の遅れを取り戻すにはビアッジのタイムは悪くはないが
スペシャルなものではなく、中団グループを抜けたあとは
単独走行に。

ベイリスは高いレベルの走りをしていたが、そこでひるまずに
戦いを挑むことができていたのが芳賀であり、元気な走りを
この難しい天候(路面温度が45度を超えるレースが何度
あるのだろうか)のなかで見せていたが、残りラップが
わずかになったところでベイリスのラストスパート。
これに抵抗しようとしたヤマハライダーだったが、ついていけずに
最後はベイリスの一人旅。これで連勝となった。

圧倒的に勝って見せたベイリスとドゥカティは今回のミザノで
輝くことができず凡庸な走りしかできなかったトーズランドに
差を詰めて、ブルノを迎えることになった。
ドニントンが遠い過去のことに思える私である。

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