ヤマハのMotoGPのマネージャーをしているダビデ・ブリビオ
がヘレスデラフロンティエラでのレースの後に、ジャーナリスト
のインタビューに答えていました。

『日本人は保守的過ぎる。そして、リスクを好まない。
何かうまくいかないとかライバルに差を感じた時には
従来どおりのやり方を踏襲していてはいけないのに、
リスクを冒さない。』と言っていました。

まったく同感だと思います。しかしながら、納得できないのも
確かですね。

 私は個人的にはダビデには割りに考え方は近いし、
人間的には好きな方でありますが、何だか安全地帯で
好きにモノを言っていた印象が残りました。

 大体、日本人はリスクを冒さないのは、リスクを冒して
ギャンブル的な要素の高いことを行った時にその決断を
評価することがなく、結果だけで評価する傾向が大きい。
となると、リスクを冒して低空飛行するのと、冒さないで
同じ結果になるのでは、リスクを冒さずに芳しくない
結果になるほうを選ぶのは自明の理です。

 98年の250ccクラスでホンダはバイクを変えてきました。
 この年のNSRははっきり言って失敗作だったと思います。
そして、これが理由でポンシャラルはヤマハ陣営に移り、
ぺルジーニは無理がたたってストレスで髪の毛が薄くなり
(これはジャックにも起こりましたが)色々なネガティブな
ことがホンダ陣営に起こりました。

 そんな中で、誰がホンダのマシンキャラクターを変えるという
方針をグッドチャレンジだと言ったでしょうか。

 リスクを冒して、アプリリアに立ち向かい結果失敗に終わった
今年のホンダ250ccマシン。冷たい視線と乏しいリザルト
だけが残りました。

 スペインGPでのダビデはチームの中でのガス抜きの意味
合いもあって、ヴァレンティーノの言葉を代弁するよう
に話した意味合いもあったのでしょうが、大体、リスク
を冒して何かする人にそれなりのメリットを与えなかったり、
セーフティネットを用意しなかったら、リスクを冒すことは
ないはず。

日本人にリスクを求めるのは間違っていると思います。

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