フェドカップの一回戦が世界各地で行われました。
私の第二の母国のイタリアは一回戦をホームで戦い、
中国を相手に勝利を収めました。

高いレベルで注目度の高い国別対抗戦をやるのは大都市。
そんな先入観を覆したのが、今回のイタリアの開催地の
選択でした。

ミラノでもローマでもトリノでもなく、南イタリアのクレー
コートをイタリアの協会は用意しました。

ホームチームにアドバンテージがあるのは、どんなスポーツでも
当然ですが、今回のイタリアというすべての始まりがサッカーと
セックスという国において、彼らがイタリアチームを勝たせるた
めに選んだ手段はサーフェースと都市の選択でした。

イタリア語でカンパニリズモという言葉があります。
まぁ、郷土愛第一主義とかふるさと第一主義と訳すことが
できる言葉なのですが。イタリアにおいては、これが非常に
強い。

中国を相手に戦う上で、お客さんの後押しを求めた協会と
フェドカップチームは大都市の観客動員やオーガナイズの
経験ではなく、出場するプレイヤーの出身地の近い場所を
選びました。

ブリンディジのペンネッタ。ターラントのビンチ。彼女達の
ファンが確実に詰め掛けるであろう場所を今回の戦いの
場所に選びました。

イタリアがガルビンの勝利を受けて、第二シングルスに
出場し、三つのマッチポイントを逃れて、勝利を奪い、
その期待と声援に応えたペンネッタ。
まぁ、強いカンパニリズモがイタリアの勝利を求める多く
のイタリアのテニスファンのナチョナリズモにフィットした
気がします。

カンパニリズモとナチョナリズモの狭間にイタリアの勝利は
存在した気がします。

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