ドニントンパークでのクラッシュと怪我で世界中のレースファン、
トロイ・ベイリスファンが不安と心配を抱いていたここ数日、
果たしてトロイはヴァレンシアに戻ってこれるのか。戻って
来れたとしても、痛みと恐怖心を抱きながらの走行になるのでは
ないか。トロイを見たいという思いと同時に早く治って欲しい
気持ちと早く治らないならば、時間をかけてでも完璧に治して
から復帰して欲しいと思っていた人が多かったと思います。

私もその一人ですが、何とヴァレンシアの初日の公式予選を
世界の列強を突き放してトップタイムをマークしました。

ルーベン・チャウスがトロイのチームメイトだった時に
『トロイはいい奴で素晴らしい人格者だが、レースに対して
は悪魔性を発揮して、性格が変わる。』と話していたことが
ありました。

普段はいい奴だが、勝負事になると、そして、彼がレースに
集中するとなると何が何でも勝ちたいという世界チャンピオン
に共通した気持ちの強さが前に出てくるのでしょう。

そんな彼がヴァレンシアにやって来て、マシンを走らせる。
我々は彼の素晴らしい走りを見ることができる。
この時代に生きているという幸運に感謝しなければいけない
と思いますね。

ツータイムスワールドチャンピオンが来た。そして、走った。
となると何かを生み出すのは自明の理です。

ベイリスが来た。走った。そして、やった。
彼の帰還を心から喜びたいと思います。

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