チームDFXがスポンサーマネーの欠如によって、まずい
ことになっています。

スティーブ・マーティンがチームの経済的な事情により
今後の活動がドニントンのみ、あるいはそのドニントンの
レースすら不透明になってきました。

まぁ、何とも言えないつらいことですね。

私個人はダニエーレ・カルリの親父さんは好きな人でして、
温厚で丁寧に接してくれる人だと認識していますが、ここに来て
二台体制が崩れてしまうというのはちょっとなぁという
気がします。

問題はイタリア人だからということで説明がつかないと
思います。もうひとつ大きな背景となるのは、ここのところの
SBKの予算の拡大化だと思います。

各ファクトリーチームがエレクトリックデバイスの導入をはかり
採用していくにつれて、当然のことながらかかる経費は大きく
なっていく。

それが、カルリの親父さんのようなサテライトチームの
立場で、大口のスポンサーがなく、小口スポンサーをたくさん
獲得して何とかやりくりしながら活動していくというチームが
スポンサーマネーが急に減ったら、先々のことが怪しくなって
しまう。これがまだスーパースポートやストック600、
1000ぐらいならまだ取り返しがつくかもしれないが、
SBKとなると予定したお金の二割が入ってこないとなると
どえらいことになってしまう。そんな風に感じます。

そして、マーティンの不在は同僚にとってもよくないことだと
思いますね。

ミッシェル・ファブリッツィオはホンダヨーロッパの秘蔵っ子
で、ローマでスポーティングディレクターのカルロ・フィオラーニ
氏と直接契約したのでシート喪失にならずに走りますが、
彼はかなりの割合でマーティンの経験や能力を必要とした
はず。

その僚友がいない中で一人でチームを引っ張り、セッティングを
考えて、セットアップしていかなければならない。

これは若いローマ人のファブリッツィオにとっては難しい
環境になってしまい、この宿題を克服するのは難儀すると
思います。

ある意味、今季のこのチームは土壇場を踏みながら、歯を
食いしばる一年になった気がします。

コメント