SBK カタール　ビアッジの鮮烈なるデビュー　トーズランドの征服

スーパーバイク世界選手権の開幕戦のカタールが終わりました。
ビアッジのスーパーバイクでのデビュー戦は何とデビューウィン
という結果で終わりました。

そして、レース2は元世界チャンピオンのジェームズ・トーズランド
が制しました。

まぁ、ビアッジに関しては、能力のある人が、やりやすい環境で
働くことができたら、本来の速く走るという能力を発揮できる
と思っていたので、勝つのは間違いないとは思っていましたが、
いきなり開幕戦のレース1で勝つとは思わなかったですね。

トップレベルのマシンを本人の好みやライディングスタイルに
合わせたセットアップがされていて、本人が好むやり方で
乗ることができたら速く走ることができる。

レプソルホンダとコロナアルスターの違いがここに現れた
と思います。同時にマックス・ビアッジという人は速い
ライダーであるが、優れたテスターではないので、彼に
速いタイムで走ってもらうには近くに優れた開発担当者が
ライダーで一人、マシンエンジニアで何人かいないといけない
ということがスズキのチームでも証明された気がします。

レース2ですが、トーズランドの見事な勝利。まぁ、元世界
チャンピオンがホンダの傑作リッターバイクを何の迷いや
戸惑い、問題がない状態で走らせることができたら、
勝利するのは難しくないということでしょう。

他のメーカーに目を移すと、カワサキは車体関係ではまだまだ
やることが多いのでしょう。フォンシ・二エトのレース2の
五位は彼のファイティングスピリッツで獲ったリザルトで
あって、まだまだ車体の開発などはやることが多い気がします。
エンジンに関しては、かなりのレベルなのでしょうが。

スーパーポールを征したコーサーのヤマハですが、何かが
欠けていて、何かが足りなかった。それがロングストレートも
ハイスピード、ロースピードコーナーもあって総合力が求めら
れるこのサーキットで一周速く走ることができてもレースディス
タンスとなると中盤から終盤ペースが鈍ってしまったことに
現れていたのだと思います。

MVアグスタですが、私は戦前ではもっとトップクラスと差が
出ると思っていたのですが、思いのほか差がなかったですね。
これには少々驚いたのですが、熟成されている車体に
ベテランで何に乗らせてもそこそこのタイムを出してしまう
ザイゼルの腕がタイムに反映された気がしました。

さて、来週はフィリップアイランド。何が生まれ、何が
壊れるのでしょうか。