マリア・シャラポワがピンチに陥りました。
今年のオーストラリアでの決勝戦。対セレナ・ウィリアムス
以来どうもサービスがおかしいですね。

ひとつの試合やひとつのポイントでプレイヤーが劇的に
変わってしまうという場面に私は遭遇したことがあります。

05年の三月のブラティスラバ。デビスカップの一回戦の
ために前年の世界王者はスロバキアの首都に乗り込んで来ました。

そこで目にしたのがとんでもない速いインドアコート。
ナショナルテニスセンターであり、10万ドルのチャレンジャー
大会が行われているスロバキア人にはなじみの深いコートです。

クレー育ちの選手の多いスペイン人。そして、彼らを率いる
ホルディ・アレッセは怒り狂いましたが、あのコートで試合
することになりました。(当然のことですが)

あの現場で私はフェリシアーノ・ロペスの試合を見ていましたが
あの試合で彼はおかしくなりましたね。そこから彼の転落が
始まりました。

一年ぐらいかけて競争の激しいツアーで順位を戻してきましたが
あの試合の前と後では変わってしまい、ランクとプレイの質を
相当落としてしまいました。

同じことがシャラポワのオーストラリアの対セレナ・ウィリアムス
との試合で指摘できるのではないか。
セレナの的確で強烈なリターンによってピンチになってしまい、
そこからポイントを奪われていく。

それまでシャラポワのサービスというのは悪くなかったのですが
セレナのリターンによって、パズルの一片が狂ってしまい、
そこから完全なサービスフォームとゲームプランが作れなく
なってしまった気がします。

ひとつの試合、ひとつのテクニックや戦術が選手を壊してしまう
ことをちょっと前のスロバキア、先週のメルボルンと東京で
感じています。

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