少なくとも2008年までMVアグスタがスーパーバイク世界
選手権に出ることはない。そんなフレーズをヨーロッパ各地の
サーキットで聞かされました。ラウジッチで、イモラで、
そしてマニクールでも。

しかしながら、あのメーカーがスーパーバイク世界選手権に
興味を抱いているのも事実。そして、マレーシアの国策石油
会社と日経新聞に書かれているペトロナスのプロジェクトと
お付き合いして、契約を満了したキング・カール・フォガティが
ドゥカティUK,ホンダUKと話し合いをしていた一方でMVアグスタ
との話し合いを考えていたのも事実。

イタリアのメーカーは夢見ることも多いが、悪夢を見たくない
リアリストであり、スーパーバイクで日本メーカーと
ドゥカティ(これからの展開によってはアプリリアとKTMだって
参戦の話だってありうる)と戦うにはいろいろやらなければ
いけないことはわかっているはず。

それ故に、ストック1000選手権では大きな変化をつけず
地道に開発と参戦をしてきました。

そして、この選手権での成績をたたき台にして、近未来の
参戦プロジェクトを考えました。

ルカ・スカッサは新大陸へ。アメリカのSTK1000を
F4−1000で戦うようです。

そして、イギリス選手権ではSTK1000とSBKをやることに。

このプロジェクトがすぐにフォガティとのジョイントに
つながるのだろうかというと、疑問符は残ります。

参戦するのにマシンを必要とするフォガティ。
そして、メーカー直系のサポートを求める元王者。

少なくとも、STK1000とSBKでは使っているバイクのモデル
は一緒だが、戦いのレベルの高さ、参戦費用の大きさ、
やるべきことの多さを知っているイタリアのメーカー。

そんなことを思いながらも交渉は続いていますが、
私個人はまだスーパーバイク世界選手権への参戦はまだまだ
必要なステップを重ねることが必要だと思います。
ただ、見切り発車するのがイタリア人であることもよく
わかっている私でもあります。

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