マスターズカップに出場したロジャー・フェデラーですが、
昨年と違って負けることなく、彼の全日程を終了しました。

今季は五敗のみでシーズンを終了。ナダルへ四つ負けた以外は
マレーにひとつ金星を献上したのみという内容でした。

まぁ、フェデラーエクスプレスは急停車しませんね。
止めることができるのはナダルだけという気がします。
かつて、84年にマッケンローがATPツアーで二敗、
デビスカップで一敗だけというシーズンがあり、すべての
サーフェースで勝っていたときにとんでもないものを
見ることができたという気がしたのですが、今日のアジアや
南米、さらにチェコから東のヨーロッパからもたくさんプレ
イヤーが出てきている時代にこれだけ勝つことができていると
いうのはいかに彼の能力が突出しているのかを示している
と思います。

そして、彼のコートマナーについてはマッケンローとは
違って、多くの日本人に受けるような紳士性を感じます。
そして、アメリカ人が世界中どこへ行っても英語しか話さない
のに対して、フェデラーはドイツ語以外にも英語とフランス語
も話すというのはとりわけヨーロッパで受けがいいことに
つながると思います。

フェデラーの敵はライバルの存在というより、怪我とか
勝ちすぎて目標を失ってしまう故に出てきてしまうであろう
モチベーションやファイティングスピリットの欠如といった
本人の有しているものである気がします。

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