イモラのパドックに戦うウィリアム・デアンジェリスと
激励に来たアレックス・デアンジェリスと会いました。

その前の週というのは、もてぎでアレックス・デアンジェリスと
会い、久しぶりに言葉を交わし、翌週のスーパーバイク世界選手権のイモラのことを話題にしていました。戦うカテゴリーは
違っても、やはり兄弟であり、同じ職業をしていて思うような
成績を収められないでいるライダーの気持ちは当然のことなが
ら肌感覚でわかっていますね。

私とあのチームの関係から、近い場所でサンマリノ人ライダーが
エミリアロマーニャ州で行われる彼にとって極めて特別な
レースを見ていましたが、そこでアレックスとウィリアムの
デアンジェリス兄弟の濃密で特別な関係を目にしました。

お金をもらって乗っているライダーとお金を払って契約して
走ることができているライダーというのが兄弟での才能やら
経歴の違いを物語っているのですが、しかしながら、世界の
頂上を目指している志や道筋というのはカテゴリーが違えども
ヘルメットをかぶった瞬間から同じものであり、現時点で
何をどうすればいいのかを見据えていました。

ついついルーティンワークになりがちなところに
イモラという舞台設定とアレックスというライダーであり、
兄弟であり、なかなか勝てそうで勝てないでいる男が
その勝利への渇望とそれを満たすための不足感を知っている
偉大なアドバイザーとしてピットで叱咤激励している
姿というのは何とも言えない兄弟愛を感じましたね。

イモラのウィリアム・デアンジェリスの五位というレースの
住人の思いもよらなかった成績の理由のいくつかはマシンや
道具が成績とリンクする世界で兄弟愛という人間くさい
ものが導いたのだと思います。

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