ディフェンディングチャンピオンとして2001年シーズンに
入ったトロイ・ベイリス。シーズン開幕してから連勝街道を
驀進しました。

まぁ、このシーズン前半の強いこと速いこと。四戦を終えた
時点で他のライバルからギブアップ宣言が出たほどでした。

そんな、磐石に思えたベイリスとドゥカティでしたが、
その彼に急にかげりが見え始めます。

そんな敵失にしっかり付け込むのが勝負師。コーリン・
エドワーズがホンダのV2マシンを駆って猛反撃に出ました。

レースシーズン中盤からの開発のテンポとエドワーズの
快走は激しいアンサンブルを見せて一時はベイリス
退屈症候群と言われたレースシーズンを急激に変えていきました。

エドワーズのタイトルの可能性が見え始めたホンダサイドも
開発に邁進。一部にはシーズン開幕当初の予算の倍を掛けて
予算度外視で速くなるために必要なマテリアルやアイデアを
突っ込んで戦いに来ているという話も出ていたほどでした。

そして、イモラの最終戦。結果的にエドワーズはベイリスを
打ち破り世界チャンピオンを奪いとりました。

このレースの歴史に名を残す凄まじいバトルを見せた後、
二人はスーパーバイク世界選手権から戦いの場を様々な
思惑や事情が重なりMotoGPに移すことになりました。
(以下続く)

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