FIMカップストック1000

 日本のファンにはストックバイクの選手権で日本製のマシンより
MVアグスタが上位に来ているのは想像しにくいことかもしれませんが、これは紛れもない事実。

 チームは違うがルーカ・スカッサ、アイルトン・バドビーニ、
さらにイラリオ・ディオニージの三人のライディングでタイト
ルの可能性さえも感じさせながらアッセンとなった。

 予選はバドビーニのアグスタ。僅差でコルティのヤマハ。
ロバーツのスズキ、ディオニージのアグスタというフロント
ロー。これにサケッティのカワサキ、スカッサのアグスタ、
ポリータのスズキ、ジョンソンのヤマハである。

 いつもなら午前中に行われるレースが日曜朝のSBKのウォーム
アップ中の事故により、タイムスケジュールが大幅に変更。
午後からのレースとなった。

 スタートから好調ぶりを見せたのがコルティ。彼に続くのが
今回好調のジョンソン。この二人が後続を離していく。

 ポイントリーダーのポリータはタイムの伸びがよくない。
できうる限りの走りを続けているという印象である。

 ヤマハイタリアの秘蔵っ子であるコルティは終始レースを
コントロール。最終ラップの最終コーナーの攻撃にも
あわてず騒がずきっちりとレコードラインを取っての走行。
ジョンソンはコースアウト。しっかり二十五点をゲットして
次のドイツとなった。

二位にロバーツ、三位はバドビーニの転倒にも助けられて
ポリータであった。

 STK600

五台の異なるメーカーがトップ5に名前を連ねるこのカテゴリー。
しかし、主役はドゥカティのカネパであった。

まぁ、セッション開始から速い速い。追いかけることができる
のはスズキのシメオンぐらいかなと初日の思わせる速さで
あり、決勝でもそれを全うしたレースウィークだった。

二位にシメオン。三位にカワサキのジュリアーノ。私が
評価しているこのローマのカワサキスタであるが、ノン
カネパーシメオンクラスのトップでフィニッシュ。
成長振りを見せてくれた。

 

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