雨となった日曜日の朝。さらにスーパースポートの朝の
ウォームアップ前に行われたSBKのウォームアップで
転倒車からのオイルがセッション中断という事態を起こし、
大幅にタイムスケジュールが変更。朝の十一時台にSSの
ウォームアップが行われ、午後からのレースに備えた。

心配の種はやはり雨であるが、正午からのSBKのレース終盤には
雨は小粒となってきていた。

各チーム迷いながらのセットアップとなり、天気予報図
ここアッセンではタイムモニターの次のページに変わりやすい
天気を考慮して衛星による天気図をチームに送信しているのだが
これを眺めながらのチョイス。難しい決断を迫られる。

オランダらしい天気の中でレーススタート。シャーペンティエ
の一人舞台にしたくないライバル達のアタック。素晴らしかった
のはソフオグルであった。そして、カーテンと今回好調の
ホージースズキの二人もいいスタートを見せた。

最初の二周を終えて団子状態からばらつき始めてソフオグルの
快走がスタートダッシュだけでないことが明らかになる
追う立場はヤマハジャーマニーの二人とホージースズキの
二人、そしてティベリオのメガバイクホンダである。

路面に気を使いながらもどんどん距離を離し始めるトップ集団。
クライマックスはどうなるのかなと想像し始めていた中盤に
ネドグのドゥカティとドュテルヌのヤマハが二コーナーを過ぎた
このウィークよく転倒者が出ていたところでクラッシュ。
そしてSBKのペトロナスがたびたびやるようにSSのドゥカティは
派手にはた迷惑にオイルをぶちまけてくれた。赤旗中断。
コース整備ということになった。

コースの整備にかなり時間を割き、入念に点検している間に
天候はどんどん変わってきた。雨粒は細かくなり、風がある中
第二ヒートがスタートである。中断前にソフオグルがトップ。
二番手に五秒差でアンデルセン、差がなくカーテン。
この二番手、三番手は何が何でもソフオグルの前に第二ヒートの
スタートで前に出て、リードを奪い合算タイムのトップを奪い
たいのは明らかである。

第二ヒートのスタート。緊張感があるなか、好スタートを
切ったのはソフオグルであった。さらにカーテンが続き、
僅差でアンデルセンが続く。何とかソフオグルに食らいつき、
抜き去って先に進みたいが、ソフオグルは快走を続ける。
このカテゴリー初勝利に向けてよく集中し、高いレベルでの
走行が続く。

アンデルセンは徐々に後退、カーテンが先行する。続くのは
シャーペンティエとフォスである。残り三周ほどで路面は
かなり乾き、ドライ寄りのセットアップのシャーペンティエは
大きくペースアップ。前を走るアンデルセン、カーテン、
さらにソフオグルをパスし、合算タイム上での三位進出を
目指す。

最終ラップ、合算タイムのソフオグルがトップ、二番手が
カーテン、三番手は際どくリードを保つアンデルセン、
四番手がシャーペンティエ。フランス人はアナザープラネットの
走りで世界チャンピオンの走りを見せてチェッカー。
その後にソフオグル、カーテン、アンデルセンと続いた。

優勝はソフオグル、二位にカーテン、三位は合算タイムモニター
を注意深く祈る思いで見守る中、アンデルセンがコンマ三秒
差を何とかキープして、自身初の表彰台、スズキにとって
久方ぶりの表彰台となった。

四位はシャーペンティエ。これでタイトル争いでカーテンに
遅れをとることになり、チームの地元からライバルチームの
地元レースに乗り込むこととなった。

コメント