ブランズハッチでのスーパーバイク世界選手権。
予選トップはドゥカティのトロイ・ベイリスでした。
ブルノの忘れなければいけないが、心に留めておかなければ
いけないレースから二週間。ライダーやエンジニア、メカニック
は屈辱を晴らすためにファイティングスピリットを燃やした
のか、あるいは悪いことは忘れて次に備えたのか、
あるいはその両方なのかわかりませんがブルノ以前の
ベイリス&ドゥカティの世界最強タッグが復活したような
速さを土曜日に感じました。

その一方で、スーパースポートはチェコで何かを得たのか、
変わったのか。ヤマハのファクトリーチームのヤマハジャーマニー
の快足振りが目立ちます。怪我から戻ってきたシャーペン
ティエとホンダCBRを際どく打ち破りポールポジション獲得。
チェコで何かをつかみ、何かを奪ったことを証明し、具現化
した予選結果となりました。

オーストラリアで生まれ、イギリスに渡り、そこで結果を出し
認められて世界に乗り込んでいったベイリス。そんな彼の
修行時代に何度も走り、多くの友人や知人も観戦に来ている
ロンドン郊外のサーキットで本来の姿を見せることができるのか。

600ccのバイクの売り上げがメーカーの収入の大きな
部分を占めていて、各社がスーパースポートの活動に熱心に
取り組んでいる中、手ごたえや自信を持ちえた勝利から
二週間。一発だけでなく、連発をライバルに打ち込むことで
タイトルに近づくことができるのか。

二つのクラスのオージーのポールポジションはライダー、
チーム、メーカーの様々な思いや希望が縦糸と横糸となり、
つむがれて決勝につながっていきます。

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