SBKの第一レースが始まる前の日曜日の午前のブルノのサーキット
に各メーカーのリッターのストックバイクが戦いを繰り広げる。
そんなFIMカップストック1000選手権。今回の主役は
ホンダのCBRでも、ヤマハR1でも、スズキGSX-Rでもカワサキ
のニンジャでもなかった。何と何とMVアグスタの二台による
優勝争いとなり、このマシンが1−2フィニッシュという
歴史的な快挙を成し遂げた。

ライダーのバドヴィーニとスカッサが他のライダーやマシンを
大きく離しての優勝争い。そして、この二人が激しいバトルの
末に1−2フィニッシュをした時にイタリアのナショナリズム
が高揚し、来期のことを考え始めたのではないか。
うわさされているレギュレーション変更が実際にドゥカティや
KTMが考えている方向で変わる前に現行のモデルをSBK仕様に
仕立てて戦いの舞台を変えようとするのではないかなどと
思う人がいてもおかしくないのではないか。

美しいイタリアンマシンによる素晴らしい勝利を祝福する
気持ちと同時にそんな想像もしてみた私であった。

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