チェコのブルノのアウトモトドロムブルノで行われた
スーパーバイク世界選手権のチェコラウンドは意外な
結果に終わりました。

スズキのリッターバイクがダブルウィン。それはディフェンデ
ィングチャンプのコーサーによるものではなく、加賀山の
ライディングによるものであり、今季、それほど光ることが
なく、チームメイトの影に隠れていた印象の強いライダーに
よるものでした。

そして、この日のヒーローはミッシェル・ファブリッツィオ。
第一レースを三位で初めての表彰台を獲得すると、第二レース
ではこのカテゴリーでの自己最高位を更新する大殊勲の二位を
奪いました。

二人のトロイによるバトルか、PPを見事にゲットした芳賀、
あるいはホンダの事実上のワークスチームであるテンカーテ
の元世界王者のトーズランドあたりが来るのかと思いきや
思わぬ展開となったレースでした。

世界選手権で走るようなライダーなので持っている力は
当然あるのですが、その力を発揮できる土壌や空気や
水分を得たときにその実力を開花させることができる。
ここまでは何かが欠けていただけで、何かを得たら
優勝争いもできるし、表彰台に昇ることも可能だし、
勝つこともできる。そんな当たり前の真実を鮮やかに
見せてくれた加賀山の優勝であり、ファブリッツィオの
二度の表彰台だと思います。

ただ、一年に一回はグッドラックと得意不得意やマシ−ナリー
の良し悪しで奪い取ることができる好成績。これを続けることが
できるかが、ベターなライダーとベストやベリーベストな
ライダーとの違いだとも思う私です。

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