ウィンブルドンの最終日に勝ち上がってきたのは、
ナンバーワンシードとナンバーツーシード。
パリでも激闘を戦った二人がロンドンの郊外でも
最終日に顔を合わせました。

そんな二人の濃密な一ヶ月のグランドスラムストーリーですが、
今回は芝生のコートに心から愛されているスイス人の勝利に
終わりました。

戦前、私はこのサーフェイスから考えると、圧倒的にフェデラー
がナダルを叩き潰すのではないかと考えていました。

しかし、今回のウィンブルドンの固さやスペイン人チャレンジャー
のこの特殊なコートへの見事なアジャスト振りにどうしようも
ないワンサイドという展開にはならないどころか、芝生の
上でナダルはフェデラーから第三セットを奪い、4セットまで
もつれる試合となりました。

フェデラーエクスプレスは停車しなかったですが、慎重に
ことを進めないと大事故になってしまうことを十分に肌で
理解したことでしょう。

ナダルが決勝の相手だから、こういった展開になり、
何かが起きるかもしれないという期待と不安を世界中の
テニスファンは感じたことでしょう。

スペインの全力少年がどんな成長を見せるのか。世界王者に
勝ち越している彼がニューヨークでどんな戦いを見せるのか
楽しみです。

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