MotoGPのフランスの結果を知り、私の中である種の喜び
を感じました。昨年のロッシというのは、ドライで勝つ可能性
がなかった中国で雨が降って勝てたり、チェコでは終盤まで
優勝争いしていながら、ジベルナウがガス欠でリタイアしたり
と運に恵まれたのも確かでした。

もちろん、歴史的な勝負師であるロッシが目の前に現れた
勝利のチャンスをみすみす逃すことなどはなく、しっかりと
優勝して、グッドラックを成績に転化してタイトルに
近づいていきました。

しかし、今年のロッシというのは、運に恵まれていません。
勝ち運というものがあるならば、それにそむかれています。

ヴァレンティーノ・ロッシのファンというのは贅沢で
いつも勝つ姿ばかり見ていて、ついつい勝つのが当然だと
思いがちなのですが、世界格式のレースで世界の列強を
相手に圧勝していくというのは簡単なことではありません。
昨年の姿というのは、その簡単でないことがグッドラックが
多くて、容易にできたシーズンだと思っています。

さぁ、タフなメンタルを持ち、すぐれた開発ライダーであり、
速さと強さを有する彼がライバルとポイント差を広げられて
なりふり構わず勝ちに行く姿を見られるチャンスというのを
見られる絶好の機会がやってきました。

世界チャンピオンが追いかける立場でライバルを叩き、
勝利をつかみ、離したくないという環境になった時に
彼がどれだけの速さや強さを見せるのか、そして、
彼が速さを見せるために要求するリクエストにヤマハや
ミシュランといったメーカーがどれだけの仕事を
やってのけるのか。圧倒的に強くて、強運のあった
昨年と違うロッシの姿を見られる幸せを味わおうでは
ありませんか。

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