男子シングルス、女子シングルス、女子ダブルスの順に
行われた最終日のプラハオープン。マルチナ・ナブラチロワが
いない日曜日はお客さんの入りが極端に悪く、男子シングルスに
チェコ人が二人残っていても閑散としていました。

その十万ドルチャレンジャーの決勝の男子シングルスは
ヘイェクが攻勢をかける展開でスタート。ヴィックは守勢に
回るが、徐々にペースを取り戻し、相手のフォアの強打を
嫌がるところに返球し自分のペースをつかむ。

ヘイェクもフォアを中心にペースを変えながら流れをつかもうと
するものの、コートカバーリングのいいヴィックにパスで
抜かれる厳しい展開。

結局、ヴィックの地力が勝り、第一シードを守っての優勝と
なった。

いい試合なのであり、チェコ同士の決勝なのにお客さんが
少ないのは、彼らの集客能力とナブラチロワのそれの桁が
違うことがよくわかる日曜日の午後である。

男子の決勝後のセレモニーの後に小雨が振り出し、少々試合時間が
遅れて始まった女子シングルスの決勝。

オージーの応援団ならぬ、ひとりで応援している姿が面白くも
あり、悲しくもあるセンターコート。やはり、熱気というのは
数の多さから派生するものであることを実感する。
まぁ、十人ぐらいで大声で応援すると空気が違ってくるのだろう。

ストーサーとピアーの決勝。どちらも、ここらあたりでツアーの
勝利を手にしたい二人であり、絶好のチャンスを得た両者で
ある。

前半はストーサーがフォアの強打が冴える。バックもストレートで
エースを取り、このまま押すかに思えたが、ピアーもあきらめ
が悪いことでは評価が高く、コートカバーリングで前後左右に
走りまくる。

次第に厳しいところ打たざるを得ないストーサーのミスが
出始めて逆にピアーのエースが増え始める展開。

準決勝までの両者の戦いから見て、もつれることは必至かと
思われたものの最終セットは先にブレークしたピアーが
ストーサーの闘争心を奪い取り、圧倒して幕となった。

女子ダブルスですが、これが雨に降られて最初のゲームの
二ポイントが終わった時点で中断となり、コートコンディションの
いい第二コートでコート整備を終えてから再スタート。

とても国際大会の決勝とは思えない観客数の中で再スタート
して、終わったのが九時過ぎのナイトゲームを制したのは
元気満々のピアーとバルトリのペアであった。

五月なのにジャケットが必要なくらいの寒さとお客さんの
少なさにさみしさを感じながらプラハオープンは終了となった。

コメント