125

 葛原 10

PPを奪い、レースでも独走。見事な走りを見せモンツァに
日の丸をなびかせた日曜日。レベルの高いところで走らせたいが
必要なものが足りないのも事実である。走りの才能はないが、
お金を集める才能がある人やお金持ちの子供で走るチャンスに
恵まれている連中にライダーとしてのレベルの高さを見せつけた
レースウィーク。

 STK1000

コルティ 9.5

決して完璧とは言えなかったR1をうまく操り、ベストでない
時にベターなタイムを出した能力は見事。決して楽な相手
ではないプラティキッツォを相手にバトルを展開し、
自分の持っている道具のいいところと勝たなければいけないと
いう強い心でつかんだ勝利。

プラティキッツォ 9

予選の好調ぶりは彼がカワサキのリッターバイクをしっかり
ものにして、メットツェラーのタイヤを理解して使用している
姿が明確に見えたものであった。決勝でも最後の最後まで
コルティを苦しめた走りを見せ、今後に期待を持たせた。

ゴイ 9

スズキのリッターバイクでSTK1000を走るという選択を
したかつてのGP125ウィナー。前半タイヤをセーブして
後半にトップグループに追いついた戦術は彼のキャリアが
そうさせた。冷静さが三位という順位をゲットさせたレース。

SS

ヴィッツィエッロ 9.5

予選での速さ、決勝でのレベルの高い走りと彼の持っている
能力が存分に発揮されたレース。コースアウトしそうになっても
集中してしっかりリカバーして、勝利を奪ったのは立派。
来週が楽しみである。

ロッコリ 9

ヴィッツィエッロと同等の速さと強さを見せたが優勝には
届かなかったモンツァ。しかし、最速ラップを記録し、
最後まで戦った姿は彼が600を走らせるイタリア人の
中で高い競争力を有していることを証明した。

ミッリョラーティ 9.5

シャープなコーナーリングとコーナーの脱出スピードを
見せつける二台のR1に対して、いかにも苦しみながらコーナー
リングしていくカワサキニンジャ。
しかしながら、トップスピードの高さとダンロップタイヤという
マテリアルを使って、決して勝負をあきらめずに最後まで
食らいついていった敢闘精神は立派。モンツァというロング
ストレートのあるコース、彼のライダーとしての能力の
高さなどをカワサキのネガティブさを打ち消して、堂々の
走りで表彰台をゲット。このレースのウィナーにはなれなかった
がヒーローは彼であった。

カネパ 6

ちょっと諦めが早すぎた感があったモンツァでのジェノベーゼ。
確かに予選一周走るのと、決勝をずっと走るのでは違いが
ありすぎたのは事実ではあるが、走ることで得ることも多いはず。

サンナ 6

昨年のイタリア選手権チャンプは光ることがなかった。
何か良くない状況なんだとすぐに他人にわかってしまう
他覚症状の高い彼であるが、マテリアルが本人の望むように
機能していない様が明らかであった。

SBK

チャウス 10

インクレディブルな予選。アンタッチャブルな決勝。
世界選手権のウィナー経験者はレベルの高さを段違いなもの
であると証明した。

アルフォンシ 9

先週、ヤマハフランスからR1でヴァレンシアを戦った
この若者はモンツァではドゥカティを駆って予選三番手。
日曜日には意外な好走を見せて何と二位をゲット。
若いライダーが走る場を求めて走り、走っているうちに
色々なものをつかむ典型的な例を見た思いがした。
続けること、チャンスをつかむこと、チャンスを得るために
色々なことにアプローチすることを実践した彼である。

ボルチャーニ 8

チームメイトが良すぎるともう一人のライダーはかすんでしまう
ことが明確に見て取れたモンツァ。彼のタイムも悪くはないが
同僚が良すぎたというところか。

決勝では二位は彼だと思っていたが、思わぬアルフォンシの
攻勢と好走に足元をすくわれてしまった。

ブリニョーラ 6

チャンピオンナンバーをつけて乗り込んだモンツァであったが
チャンピオンにふさわしいとは思えないレースであった。

コメント