スペインのヴァレンシアのSBK世界選手権に行ってきました。
そして、今週末はモンツァでイタリア選手権。そして来週は
同じ場所でSBK世界選手権となります。

ロッシの後に誰が王者となり、スーパースターとなるのか。
ベイリスの次に誰をドゥカティのエースライダーを持ってくる
のか。ヴァレンシアからの三週連続のレーシングデイズから
考えてみました。

若いライダーに必要なのは、たくさん走る環境であり、
場所です。イタリアのチームではかなりイタリア選手権と
世界選手権の両方に参戦しているチームがあります。

SBK世界選手権のレースではFIMカップSTK1000選手権が
併催されています。さらに、アンダー20のユーロSTK600
も開催されています。

その選手権が若手を育てながら実戦を積ませる場所になって
いて、さらにそんなライダーがイタリア選手権も戦うと
なれば日本人ライダーには信じられないほど走る機会を
持つことになります。

昨年、アンダー20ユーロSTK600選手権を制したクラウディオ・
コルティはタイトルを奪った後に色々な話がありましたが、
ヤマハR1を駆ってFIMカップSTK1000選手権とイタリアのSTK1000
選手権を走ることにしました。

リッターバイクを走らせる経験をたくさん積んで、実績を
残して未来のヤマハSBKチームのエースになろう、あるいは
MotoGPに行くのに、重いバイクで速く走らせる経験が
必要であると強く認識しているようです。

昨年の後半にカワサキのバイクでSTK600とスーパースポート
で走ったニッコロ・カネパは今季ドゥカティのジュニアチーム
に籍を置きました。

参戦クラスはアンダー20のSTK600選手権とイタリアでの
スーパースポート選手権です。

かつて、ドゥカティから評価されていたランツィがストック
バイクのヨーロッパ選手権とイタリア選手権を走り、経験を
積み、ドゥカティのマシンに対する理解を深め、修行を積み、
世界へ入りましたが、カテゴリーこそ違いますが、まだまだ
若くて経験が必要なカネパに対してドゥカティは場所と土壌を
作ってあげて、ランツィの歩んだ道を進ませようとしている
気がします。

ヤマハとドゥカティという二つのメーカーが準備とか環境を
作り、それをライダーが活かして好成績をあげた時に
未来のスターやエースライダーがカテゴリーを上げて
輝く場を持てるのだと思います。

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