朝の六時台はずっと雨。前日からどれくらいのタイムの上昇が
あるのだろうかと思っていた人には恨めしい雨である。
一方、決勝がレインだとチャンスがあるという連中にとっては
今日、雨用のセットアップを試して日曜の午後に備えたいわけで
各チームの思惑が雨空と強い風の中で交錯していた。

午後に入り、晴れ上がってきたものの、路面温度は二十度まで
達することなく強い風をまともに感じながらセッションスタート
となった。

やはり、全チームともにタイムが伸びない。45分の予選セッ
ションの中で半分以上過ぎたあたりで、ようやく各チームが
まともにアタックしようかという展開である。

いつもなら最初にアタックして高いレベルのタイムを出して
そこからさらに本気を出して、強い一撃をライバルに与える
シャーペンティエも前日のタイムを更新できないでいる。

フランス人の今日の今ひとつ感というのが、伝染している
わけではなく、今日のコースコンディションが全てのライダー
にとってタイムを出しにくいセッションとなっていた。

シャーペンティエを脅かす存在となりえる藤原がタイムアップ。
さらにヤマハジャーマニーの二人もタイムを削り、昨年、
成長を見せて、今季期待されるハームスもジャンプアップを
果たす。

さらにワイルドカード参戦のフォレスが元気な走りを見せて、
トップランカーのタイム差が小さくなって面白くなってきた
ところでシャーペンティエがコースイン。

どんなことになるのか、どんなタイムを出すのか注目されたが
珍しく昨日のタイムを更新できずに、昨日のタイムのままで
セッション終了となった。

昨日のタイムがスペシャルで、今日のタイムがこのコンディ
ションにおいてはノーマルなのか、手のうちを見せないための
作戦なのか、前日のタイムが良かったので、予選に力を
入れずにレースセットアップに力を入れたのか見方は様々
であった。

シャーペンティエのタイムに謎かけを感じながら二日目の
セッション終了となった。明日は雨なのだろうか、晴れるのだろうか。

コメント