先週のミザノテストにはテンカーテホンダの姿はなく、
ヤマハ勢、その他のホンダユーザーとの比較対照が
できず、このスペインに入ったチーム。何が起きて、
何が起きないのだろうか。

乗りに乗っているというか、何もさえぎるものがないというか、
元気が良すぎるというか、周りが黙ってしまうという速さを
見せたのがシャーペンティエ。すぐに走り出して速い。
そして、そこからタイムの上積みがあり、その一発の速さが
とてつもなくレベルが高いので、周りが押し黙ってしまう
ことになってしまう。

もちろん、ヤマハジャーマニーの二人、メガバイクの藤原と
ティベリオといった昨年優勝を奪ったノンテンカーテチーム
の連中もアタックしていくが、シャーペンティエの一撃が
あまりにもすごすぎて、いいタイムを出してもかすんでしまう。

シャーペンティエのチームメイトのトルコ人の新人のソフオグルも
決して悪いタイムではないと思うのだが、何だか天才との
同居の難しさや王者との比較対照ということを考えてしまう。

昨年のこのオランダチームを眺めると、経験があり、いいラ
イダーである藤原でさえ、なかなか難しい状況であったわけ
で、ルーキーで始めてホンダのスーパースポートマシンを操り、
世界王者に同等の走りをするのはタフな仕事だろう。

選ばれた人間がいいマシン、いい体制で持っている才能を
表現できる環境になると、いい仕事ができることを改めて
確認した一日だった。

まぁ、そう考えるとBKMやクラッフィ時代の彼は何かが足らなか
ったのでしょう。

相当の確率でシャーペンティエが勝つことを理解した一日で
あった。

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