SBKのレース1が終わった時には青空が広がり、風も突風は
なくなり、暗い色や長袖を着ている人の姿が少なくなった。

ビールや水の売れ行きが良くなっているのは来場者数が
昨日より多いのもあるが、天候が大きな理由だろう。
スズキGSX-Rカップが終わり、もうレインレースはないだろうと
口にしながらレース2の時を迎えた。

スタートを元気良く飛び出したのが阿部のR1。そして、
地元で燃える二エトも気合が走りにみなぎっている。

しかし、三周目のスタートフィニッシュラインをまたいだ
あたりから、やはり二人のトロイだけの優勝争いになりそうだと
気づく。

三位争いにはランツィのドゥカティ、芳賀と阿部のR1,二エト、
ウォーカー、ラコニのカワサキニンジャが争うが、そこから
ゼロックスカラーのドゥカティが抜け出して単独走行に。

優勝争いは二人のものであったが、中盤コーサーが大きくは
ないが一息つけるほどのリードを得る。時に不安定さを
見せるベイリスのマシンを見て、コーサーがタイムアップを
果たして二秒以上のリードを奪えば、かなりの確率で
優勝に近づくように見えた。

しかしながら、セーフティーマージンを得るまでには至らずに
再び二人の接近戦に。レース1では残り三周からスパートを
掛けてトップでチェッカーを受けたベイリスだったが、今回は
抜かないのか、抜けないのか、レース1の終盤よりバイブレー
ションが大きいように見える999でGSXを攻める。

抜きたくても抜けないベイリスと優勝を目の前にして最終
ラップに入って、勝てるチャンスを得ているコーサー。
どんなドラマが待っているのかと思っていた観客の前で
ベイリスが一コーナーで仕掛けた。

クロスラインで再び抜かれそうだったが、これを阻止して、
ベイリスがニコーナーをクリアして、インフィールドへ。
抜きどころでないところ、抜きどころで仕掛けどころをしっかり
理解して、よく集中していたベイリスは手にした勝利の権利を
離そうとしない。

レース1の残り四周の様なタイムや戦闘力の違いのないコーサー
も抜こうとするが抜くまでにはいたらずに最終コーナーへ。

しっかりと立ち上がってがっちりと勝利を得たのはベイリス
であった。

二位にコーサー、三位は単独走行のランツィとレース1と同じ
表彰台のメンバーとなった。

四位に阿部、五位に芳賀と二台のR1が続き、二エト、ウォーカー、ラコニのカワサキ三銃士、ピットのR1,ファブリッツィオの
ファイアブレードというトップテンであった。

コメント