またしても朝の六時半に雨で目が覚める。昨日ほどではないが
雨が降り、空はどんよりとしている。そんな中、日曜日開催の
SBK,SS,STK1000のウォームアップが行われ、SBKのレース直前
に行われたSTK1000は完全に乾ききっているとは思えず、
湿気を含んだレーストラック。そこをリッターバイクのレースが
行われ、ピットウォークが始まると、ようやく青空が出てきた。
風は強く、路面温度が低いが、スペイン人のような開放感を
感じる中でピットオープンし、時を迎えた。

コーサーのスズキ、ベイリスのドゥカティに絡んでいけるのは
誰で、どのマシンなのか。マーティンのペトロナスの意外な
速さと献身的な仕事振りに再評価の気運が高まっていて、
レギュレーション変更されたときのドゥカティ1200
マシンのテストライダーへの起用などが持ち上がっているが、
その彼がアングロマレーシアマシンでサプライズを与えるのか、
あるいはチャウスのドゥカティ、二エトのカワサキが地元の
ファンの期待に応えるのか、願望や希望が入り乱れる中で
レーススタートとなった。

スタート序盤。すぐに今回も一人のファーストネーム、
一つの国籍による二人のライダー、二種類のマシンの
マッチレースとなることが確定した。
安定してハイペースで走行するコーサーとベイリスに
他のライダーは差を広げられるばかりである。

トップ争いが二人のオージーで行われる中、三番手争いは
二エトのカワサキ、芳賀と阿部のヤマハ、ランツィの
ドゥカティで展開。そこに前半遅れた加賀山が追いつき、
集団を形成する形になった。

優勝争いは逃げたいが逃げられず、抜きたいが抜くには至らない
二人のマッチレース。離そうとしてもきちんと着いてくるし、
抜こうにも差が少なくパスにはいたらない。序盤から中盤まで
お互いが影のようにぴったりとほとんど変わらないペース
での走行となった。

三位集団は徐々にランツィが抜け出し、単独走行へ。
四位争いを阿部、芳賀、加賀山が展開。期待された二エトは
戦線離脱、マーティンは一周を速く走ることはできても
レース通じてのハイペースは無理なようで後方に沈んだ。

残り四周となり、燃料が軽くなったドゥカティを駆る
ベイリスがコーサーに仕掛ける。ここまでのじりじりするほどの
接近戦からは信じられないくらいにあっさりとオーバーテイクに
成功し、差を広げていく。

コーサーは勝ちたいが無理を悟ったのか、できうる限りの
ハイペースを保ち、二位を確実に得る戦法を取り、残り
三周はベイリスのサンデークルージングとなった。

三位は後半単独走行となったランツィ。
四位には阿部、以下芳賀のヤマハ、加賀山のスズキが続き、
健闘を見せたチャウス、ラコニのカワサキ、トーズランドの
ファイアブレード、ピットのR1と続いた。

コメント