前日のような、肌寒さと暖かさが交互にやってきて、時に
雨を気にするようなコンディションにはならずに、テスト日和と
なった合同テスト二日目。ネット情報やスポーツ紙でテスト開催
を知った人で体の空いている人も来場。にぎやかさが増した
ミザノの二日目である。

変わったのは天候とタイム。しかし変わらないのはベイリスの
速さとコーサーのスピード。とりわけドゥカティスタのオージー
の方は好タイムを連発したあげくに02年のシーズンにマーク
され、現在まで破られることのなかったコースレコードを
ぶち破る元気のよさである。

負けじと現役のチャンピオンがゼッケン1のチャンピオンマシン
を走らせるが、最終的にはコンマ5秒の差がついてしまった。

ベイリスのタイム恐るべしである。

三番手にはコーサーと僅差でヤマハR1の芳賀であった。
日本人のヤマハのスタッフの姿、テストライダーである
グラミーニの来場というのは何かを想像させるのだが、
ドゥカとスズキの天下にさせる気がないのはライダーもメーカー
も当然であり、テストスケジュールを進めて、このタイムと
なった。

四番手にはファンクラブのメンバーの声援を受けて(平日の
昼間にここにやって来る彼らの熱意と愛はすごい)
ドゥカティのランツィ。カタール、オーストラリアの二戦の
結果から、今ひとつどころか、今ふたつかなと思われていた
カワサキの反撃はここからなのか。サンマリノのカワサキユー
ザーチームの三人衆が、チームの本拠のお膝元で5−6−7位。
ウォーカー、ラコニ、二エトの順であった。

加賀山のスズキが九番手でドゥカティのセミワークスマシン
を駆るチャウスが九番手。トップテンの最後がピットのR1
であった。

ホンダヨーロッパのカルロ・フィオラーニ氏やフロレンツァーノ
氏が忙しく動き回っていたパドック。増えたホンダユーザーの
ことを考えてやることが増えて忙しかったのも理由のひとつで
あるが、もう一つの理由は負傷したキリに代役を走らせるのか
ファブリッツィオの一台体制とするのかという宿題をこなす
必要性が出たわけで、彼らとチームマネージャーのダニエーレ・
カルリのとりあえずの方策は何とジャンルカ・ナンネッリを
このテストで走らせて見るというものであった。

そのトスカーナ人は24番手のタイムで終わった。

ホンダ勢のトップはこの日バロス。次いでファブリッツィオ
であった。隠している何かがあるのか、タイム出しより必要な
ものを試したり、実験しているのか気になるところではあった。

ビアッジという能力があり、本人の意欲もあり、評価もされて
いる男が今日のセッションをどう感じるのか気になる私で
ある。イタリアのマスメディアもナローメディアも書いたり
話していることが多いが、近いうちに何らかの動きがある
だろう。

コメント