ミザノアドレアティコ　テスト初日　SS

エドレーシングがスポンサーを見つけられず、見切り発車が
急停車に終わり、ナンネッリがどうなるかと思いきや、
昨年までのカラッキドゥカティから声を掛けられ、見慣れた
レーシングスーツで走ることになったミザノ。今後の彼が
どうなるのかはこのテストセッションが大きな意味を持つ。

さらに、ライトスピードの活動変更に伴い、世界選手権
でカワサキニンジャを走らせるチャンスを得たジルモーターは
シャンボンとマキシーム・ベルジェという二人体制でここに
やって来て、メガバイクホンダは怪我から藤原が戻り、
ホンダの600を走らせる。GMT94はダヴィデ・チェカ
がまだ完全に復調とは言えないようだがヤマハの600
を走らせる。見所の多いSSのテストとなった。

テンカーテホンダがいない、このクラスでトップタイムをマーク
すると思われているのが、ヤマハジャーマニーとメガバイク
ホンダ。その全世界で考えられている予想は半分は正解であり
残り半分は不正解となった。

トップタイムはカーテン。僅差の二位にパークスであった。

三番手はでは、CBRだろうと思う人にはビッグサプライズ。
ライダーの能力の高さとサーキットに対する理解力と
近い将来に対して何が何でもいいところを見せてやるという
気持ちの高鳴りが車体の弱点を凌駕していいタイムを出すと
考える人にとってはナチュラルな結論。

三番手にはナンネッリのドゥカティであった。

四番手に600でここを初めて走るヴィッツィエッロ。
五番手にホンダ勢最速、少々手首が痛々しい藤原で、
僅差の六番手に昨年ストック1000をやっていて世界選手権の
600デビューイヤーのロッコリ。ロレンツィオーニ
バイレオーニの二人の四番手と六番手はサーキットの習熟度
からするとこの順位とタイムはノーマルだが、R6初ライドか
らすると好タイムと呼べるであろう。

今季の二戦で意外な好パフォーマンスを見せているザイゼルの
ドゥカティが七番手。八番手にR6でダヴィデ・チェカ。
九番手に藤原の僚友でこのカテゴリー新人のティべりオ。
トップテン最後は一昨年のイタリア選手権125のチャンピオン
のアルドロヴァンディであった。

何か、テンカーテ勢がいないこともあるが、ヤマハ勢の好調
ぶり、ナンネッリの序盤二戦の順位は道具や環境が悪くて
本人が悪いわけではなかったこと、ザイゼルの関係者の評価を
反映する好タイムなどが素直に現実化した順位とタイムであった。