しばらく会っていなかったレース界の住人たちに挨拶を
すませ、戦ったり、関わっている部署やカテゴリーを変え
た連中とチームやメーカーのことを変わりやすい天候の
中で話しているうちに、SBKとSSのテストがスタートしました。

今回、全てのSBKチームが参加するのではなく、テンカーテは
オランダにいたまま。前回のヴァレンシアテストで怪我を負った
ムジェリッジの後任がナンネッリになるのか、グールベルグ
なのか、ブセイなのか、あるいは清成なのかわからないまま
セッションスタートとなった。

日本の秋と女性が変わりやすいのは、よくわかっているが、
ここの春の天候も変動が激しく、晴れていたら小雨まじりに
なったり、曇り空を経て、晴れたりとはっきりしない天候で
ある。

そんな難しいコンディションの犠牲になったのが、ピエール
フランチェスコ・キリである。

それほどハードアタックをしていない状況でありながら、
文字通り雨粒に足元をすくわれたボローニャ人はバリアンテ
アレーナでクラッシュ。ハイスピードでないから大丈夫だろう
と考えていた多くの関係者やファンの予想を悪いほうに裏切り、
腰から下の部分を激しく傷めることとなった。

すぐにリッチョーネの病院で応急処置を受けたが、ボローニャ
で再検査と手術の必要性の有無の確認および、リハビリ
プログラムの作成ということになってしまった。

重いムードが漂うDFXTREAMチームであった。

朝の難しいコンディション、そして午後からの所によって
風が強い状況の中で、各ライダーが必要とされている
テストプログラムを消化していくが、やはり、ここまでの
二戦が示すように、二人のオージー、二人のトロイの快速ぶり
が目立つ。現役と元の世界王者は難しい時期を経過して、
現在も走っているのだが、やはり実力を有している者が
その実力を発揮できる環境を得たら、簡単にタイムが出るという
ことなのだろう。ペトロナス時代のコーサー、昨年のMotoGP
でのベイリスと今の彼らには明るさと輝きに大きな違いがある。

この二人に続いたのがカワサキのリッターバイクを駆る
フォンシ・ニエト。私のこのブログの読者ぐらいしか知らない
だろうが、彼はこのサーキットを昨年のイタリア選手権の
最終戦にスポットで走っている。カワサキになれ、知っている
サーキットで何かをつかめばこういう順位になるということ
だろうか。

ランツィが僅差で四番手。ヤマハ勢最速は芳賀で五番手。
ファブリッツィオのホンダCBRが六番手。加賀山のスズキ
が続き、八番手に前回ヴァレンシアでサプライズを与えた
チャウスがドゥカティのサテライト勢最速であった。

トンネルの出口をようやく見つけたのか、ラコニが九番手、
トップテンの最後がフォレのスズキであった。

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