女子ゴルフの世界に若さと実力を兼ね備えたヒロインが
登場して、マスコミに取り上げられ、人々の話題になり、
スポンサーが参入し、にぎやかになっています。

ほんの二年前までは、こういった状態ではなかったのですが、
一人の、あるいは何人かのスターの登場がお祭り状態を
作りだす姿を世の中の仕組みがある程度わかった年になってから
初めて体感しました。(かつての女子プロレスのブームなどは
私はまだ幼くて、世間的な動きはわからなかった)

そんなことを日本で体感して、今現在プラハに来ています。
この国ではホッケーがポピュラーで今年はトリノオリンピックの
関係で、まだ国内リーグが終わっておらず、プレイオフの
最中。スポーツバーでは、軒先の看板にはカードとスタート時間
を書き込んで、お客さんがチェコビールを飲みながらテレビ
で観戦。そして、アイスアリーナは満員です。

そんな国でモータースポーツに関して、何かが起こるのでしょうか


私は、今年のMotoGPの開幕前のテストで快足ぶりを発揮した
ルーカシュ・ぺシェックという存在がチェコでのレース人気に
寄与することができるのではないか。そう考えていました。

そのぺシェックが開幕のヘレスで二位をゲット。初の表彰台
アペアランスとなりました。

こちらの週刊のレースとバイク雑誌は表紙が彼になっていました。

チェコという国からは、近年ではヤロスラフ・フーレシュが
世界に出てきました。

パイオニアの苦労と世界の壁を感じながら、しばらくチェコ
ただ一人のライダーとして戦っていました。

そんなフーレシュのことは、レースファンでない人でも、
顔を見れば、やっていることと名前が自然と出てきました。

マニアやその種目のファンだけでない、世間一般に届いた
知名度の持ち主で、何だか、競馬をやらない人でも武豊の
人気と実力を知っていたり、ゴルフクラブをもった経験の
ない人でも丸山茂樹のことを理解していることと同質の
ポピュラリティをチェコ人とフーレシュに感じました。

ところが、残念ながら現在のぺシェックはレースファンや
バイカーには知られていますが、残念ながら一般のチェコ人には
知られていないように思えます。

彼が素晴らしいシーズンを送り、勝利を得て、その数を
増やして、世界タイトルに近づけば、チェコにおける
知名度が一般人に広く知られるものになり、日本において
宮里の登場が女子ゴルフを変えたようになるのかもしれません。

スイスやフィンランドから優れたライダーが出てきて、
広がりを見せたことが、ここでも起こるのか、見守りたいと
思います。

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